夕飯を景斗と一緒に囲む。
ずっとテストに追われていたから、一緒に食べるのはなんだか久しぶりだ。
「そういえば、修学旅行の班もう決めた?」
「あー、うん。
今日決めたよ」
「…男子って誰と組んだ?」
「隼人と真田くん」
「…そっか」
隼人と真田くんの名前を聞くとどこか安心したような顔をした。
「なんか景斗に頼まれたとか言ってたけど、どういうこと?」
「…は?」
「だって隼人がそんな感じのこと言ってたよー」
ご飯を口に運びながら景斗の方を見やると、少し赤くなっている景斗が目に入った。
「……どうしたの?」
「…!…、なんでもない」
プイっと顔をそむけられて、ダンマリを決め込む。
…変なの、まあいいけど。
ご飯をいつも通りの食べ終えると、景斗は帰って行った。
それにしても京都と大阪かー。
あたしの中学は修学旅行が京都大阪だったから、行くのは2回目になる。
ていうか、観光名所っていう名所はもうほとんど行っちゃったし別に楽しみっていう楽しみもないな。
京都は確かにまた来たいなとは思ったけどまさかこんなに早く来ることになるなんて思わなかったし。
でもメンバーも違うし楽しめるよね。
このときはそう考えていたんだけど。
