「だから俺が教えてあげるよ。
手取り、足取り……ね?」

いつの間にかあたしの背後まで近寄ってきたのか、景斗の手があたしの腰に回される。

「ちょ、どこ触ってんの!?
離れなさい!!!」

「んだよ。いいだろ別に」

いやいや、よくないだろ……。



「まだ片付いてないんだから」

「じゃあ片付けたらいいってこと?」

「そういう問題じゃない!!」


こいつの頭の中エロしかないのか?


「まあいいや。夕飯何がいい?
俺、買い物行ってくるよ」


時計を見ると針は4を指していた。
もうそんな時間~!?
まだ予定の半分も進んでない。
これも景斗のせいだな。


「んー…オムライスがいいー」


景斗のオムライスは絶品だ。
あたしのお母さんよりもおいしいかも。


「わかった。じゃ、ちゃんと片付けておけよ」


玄関のドアが閉まってまた一人の空間ができる。
とりあえず下着をしまうタイミングは今みたいだ。


「あーもう疲れたー!!」

服と下着を片付け終わって、クローゼットを閉める。
ベッドにうつぶせに倒れると息を大きくつく。