「そろそろ本題に入るぞ。」 生徒会長の椅子に腰掛けながら、慶吾が言った。 「今回の依頼は、友人探しだ。依頼人は、小浦鈴。花ヶ丘高校の2年生。1ヶ月前に姿を消した親友の、三上瑠依を探して欲しい。……」 「友人探しか…まぁ、いっちょやるか!!」 陸が立ち上がりながら言った。 「じゃあ、放課後ね!菜月行こ!」 「うん。じゃあ、お先に♪」 バタン… 「…なぁ?慶吾。…小浦鈴って…」 「……あぁ。アイツだよ。まさか、こんな形で、再会するなんてな?」 慶吾は、小さく、そして切なく笑った―…