「君はあの子のコトが好きかい?」 十分離れたところまでくると男性の霊が単刀直入に聞いた。 「いえ…そんな…」 君哉は無表情に言った。 「そのわりには、あの子を守るのにずいぶんと必死だったみたいだね」 霊が君哉の服がズタボロになっているのを見て言った。 「………」 君哉はそれでも無表情だった。 「フッ…すごいな君は。決して表情から気持ちは読ませないというわけか。 まぁ、そんなコトは良いんだ……」 そういうと男性の霊は表情を変えた。その顔がこれからが本題だと言っていた……