「でも、アイツは負けた。すぐに病院に行った……そしてそこで君哉を待ち受けていたのは、゛二度とテニスは出来ない゛という宣告だったんだ…」


「それからちょっとして、アイツは俺のいる学校に転校してきた。とにかくその場から離れたかったんだろうな…。アイツは来たときから荒れてた……」


生徒にセクハラ疑惑かけられた教師を病院送り、同じクラスの女の子に暴行したヤクザを全員半殺しにして警察のお世話にもなった。」


「そんな……」
瞳が息を呑んだ。


「それは、高校になっても続いた。それで先生たちはいつ自分が同じ目に遭うかって怖くなって君哉をここに推薦したんだ。アイツは何かの競技でここに来たんじゃない。ただ学校に厄介払いされただけなんだ…」