そして夜。

美菜夏と拓夏は興奮で眠れなかったみたいだけど今はグッスリ。

想吾が話し掛けてきた。


「なぁ・・・菜子」


「なぁに?」


「春斗の奴、元気かな・・・?」


「大丈夫なんじゃない?あんなにテレビに出てるし」


春斗の人気は5年経った今でも衰えず。


「結婚しないのかね?」


「んー・・・芸能界ってそういうの難しいんじゃない?」


「そうだな・・・」


「でも、どうしたの?」


「いや、同窓会で会ったとき以来連絡が無いんだよ」


あ、確かに私にも無いかも。

そう考えたら何だか不安になってきた。


「想吾、連絡した?」


「したんだよ・・・したんだけど帰ってこねーんだよな・・・」


「嘘・・・」