「お父さんーおはよー」


「菜子か。おはよーさん」


「ママぁー!」


「いい子にしてた?」


「うんッ!」


「ねーちゃんッ!」


そこには高校卒業と同時に東京に行った、妹の奈美{ナミ}がいた。


「奈美ッ!久しぶりだね!」


「本当に久しぶり!元気だった?」


「元気だったよー。あ、この子達はあたしの子供。美菜、拓ごあいさつは?」


「美菜夏・・・で・・・す」


「拓夏でーす」


「え゙ねーちゃん子供いたの?!」


「だってあんた、結婚式の招待状出したのにこなかったじゃんッ!」


「ごめんごめん」


奈美は大手の芸能プロダクションの社長秘書。

忙しいのも無理は無い。