メガネくんに促され車を出た。
「あ…ここは…」
そこには、宝石をちりばめたかのような夜景が広がっていた。
「久しぶりだろ。ここ。」
メガネくんが車にもたれながらタバコを口にくわえた。
「うん…一年ぶり…かな。」
ここは一年前にメガネくんと初めてデートに来た場所で、私がメガネくんの事を好きって気づいた場所。
「変わんねーなぁ!こっからの眺め。」
いつの間にかメガネくんが私の隣に来ていた。
「…そうだね。相変わらずすっごくキレイ!」
ここにいるとさっきまでの嫌な気持ちが嘘のようにきえていくように感じた。
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