「は…はなひて…」

わずかに唇を動かしてメガネくんにお願いしてみる。


「………ぶっ」

ぶっ?


「アハハハハ…!!」


メガネくんは私の口から指をはなし、自分のお腹へ手を持っていき、文字通り『お腹をかかえて』笑っている。


「…琉也?」

「お、お前のさっきの…さっきの顔やべー!!まぢ不細工…くくっ」


…イラッ


このメガネ野郎…こんなに人の顔見て笑うなんて…。


「どーせ私は不細工で里沙の方が可愛いもんね〜だっ!」


私はそう叫ぶとバタバタと2階の自分の部屋へと走って行った。




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