私と里沙は偶然にも帰る方向が同じで、 「…でさ〜」 「ほんとに〜?」 な〜んて二人で楽しくしゃべりながら歩いていると… 「きゃっ!!」 突然里沙が小さな悲鳴をあげた。 「?! 里沙?!」 「いたたた…」 里沙は穴のあいた側溝に落ちていた。 「だ…大丈夫?」 手を差し出しながら尋ねる。 「うん。大丈夫〜。 私かなりドジでよく転んだり、こうやって落ちたりするんだぁ。」 えへへ。と困ったように笑いながら側溝から出て来た。 .