高校はちゃんと卒業した。



辞めようと思った回数は何回もある。



だけど母が高校は卒業してほしいって言ってたから頑張った。



仕事で稼いだお金は母が入院してた時のお金や高校の授業料、生活費に使った。



他にも仕事で使うドレスや流行を知るために買ってるファッション誌…。


住んでる所はボロアパート。



一円も無駄に出来ない。



「あ…雪だ…。」



今年はホワイトクリスマスか…。



あたしには一緒にいてくれる男はいない。



それ以前に男を信じられなくなった。



全てアイツのせい。



何処にいるかも分からないあの父親…。