『よし、そろそろ中を手伝うぞ』



渡部さんが立ち上がって店の入り口に向かって歩き出した。




私も後を追って歩き始めた時、あるものを発見した。




『あっ!!これ‥‥』




私の声に反応して渡部さんは振り向いた。





『あ〜それね。
お前、一昨日欲しいって言ってたから置いといた』





『えっ??
でも‥これは渡部さんのですよね??
この前、倉庫に残してあるって言ってましたよね。それって後で買うためじゃないんですか??』