ガンッ――――…




て凄い音がしたけど、私は痛くない




「…っ…重てぇ」

「あ…た、辰巳君!!!」



上を見ると辰巳君は私とロッカーの間に居て、支えてくれていた


一緒に向こう側に押してロッカーを元の位置に戻した




「……」

「…あ、あの」




怖い、辰巳君のオーラがとてつもなく怖い


邪魔すんなよってさっき言われたのに、早速邪魔したから?


けど、部室からコートは少し離れているんだけどな




「…すいません」



辰巳君の前に正座をして謝る




「……怪我した」

「えっ…嘘…」




怪我と言う言葉を聞いて、顔が青ざめていく




「あ…っ…本当に…ごめ…っ」



凄い罪悪感が襲ってきて涙が流れる




「お前が、俺の言うこと聞いたら許してやる」

「本当に…?」

「おー…」




ありがとう、そう言って笑うと、辰巳君は顔を赤くした