「えー…辰巳は正直だいぶ上手いぞ。みんなも気引き締めて抜かれんなよ」
『はい!!』
じゃあ、練習再開!!
男子のキャプテンがそう言うと、また練習が始まった
隣には辰巳君。
「あんさー?」
「はい?」
辰巳君に初めて話しかけられてドキドキした
「マネージャーか知らねぇけど、練習の邪魔すんなよ」
「……は?」
「お前、トロそうだし」
それだけ言い捨てると、辰巳君はみんなの練習に加わった
え、え、?
今のは誰?
あのキラキラしてた辰巳耕太?
有り得ない。幻だ
さっきのは辰巳君じゃない
そう言い聞かせて、マネージャーのする仕事を探してみる

