私の瞳は、悲しみを見つめるためにあるのではない。


未来へと続く道を、しっかりと見据えるために。


そして、たまに後ろを振り返っては、いつかの自分に微笑みかけるために。


私はちゃんと歩いているよ、と。





私の瞼は、光を遮るためにあるのではない。


だってその裏にはいつも、私を見守ってくれるあなたがいた。


だから決して忘れはしない。


あんなにも想われていたことを。





眩しいほどの愛情を背に受けて、私は一歩踏み出した。