すると。


「亜美はいつからそんなに、やる前から無理って決めつけるようになったの?」


唐突なその言葉に、少しだけ目を見開いた。



「前はとりあえずなんでもやってみようって感じだった。なにかから逃げたいの? 今だって、将来のことを考えてないんじゃなくて、考えたくないって感じだった」


それは核心を突いていた。

けれども肯定はしたくなかった。


自分でわかっているからこそ、頷けない。

逃げている自分を、見つめる勇気がないから。


唇を噛んで俯くこと以外、なにもできなかった。