全快とまではいかないけれど、もう心配されるほど具合は悪くない。 私は、自分を甘やかすことが嫌いだ。 大丈夫、まだ頑張れる、そう思えば強くなれるのだと信じたかった。 幼い頃から心の中で唱えていたその言葉が、まるで呪文のように私に暗示をかけているのだ。 大丈夫。 頑張れる。 辛くない。 その言葉が、今でも私を私のままで縛りつけているのだけれど。