気がつくと、朝の6時を過ぎたあたりだった。
5時をまわったのを時計で確認したのを覚えているから、その後から眠っていたのだろう。
体力が切れて仕方なくとる睡眠は、心地の良いものではなかった。
昇る太陽を見つめても、私の心には温かい光は灯らない。
自分だけが現実から切り離されて、氷の世界に閉じ込められてしまったのかもしれない。
そうだとしても、もうなにも感じなかった。
それが私の罰なのだと、受け入れよう。
諦めに支配された私に、進むべき道などない。
部屋から一歩も出ずにベッドに寝転がり、天井を見ていた。
無地のそこに、いくつもの過去の光景が浮かぶ。
気だるい身体に鞭打って、手を伸ばしてそれに触れようとすると、そんな私を嘲笑うかのように一瞬で消えてしまう。
掴むものをなくした手を、力なく握りしめていた。
瞳を閉じているのか開いているのかもわからない。
呼吸さえ止まっているような気がした。
「どうすればいいの・・・・」
吐息とともに漏れ出した言葉は、誰の耳にも届くことなく消えていった。