永花「そうなんですか。8枚って、何を着ているんですか?」 榎木「このカーディガンと、その下にシャツ2枚、それからこれは肌襦袢(はだじゅばん)に……肌襦袢の上に、着物の奥襟を合わせて、あとは肌着です」 永花「へえ……その紫の襟は奥襟なんですか……『絹』ですよね。本物の着物の奥襟なんですか?」 榎木「母の形見の着物の奥襟と肌襦袢です」 永花「お母様の形見ですか。それは脱ぎたくないですよね」 榎木「わたしは母親しか、信頼出来る人がいませんでした」 ・