「萌ちゃん、今日もいい情報入ったよ…あと、新たな行方不明者も…」
今日は朝から部室に集まっていた萌黄たちに柳はメモ帳を見ながら話始める。
「まず、昨日会った雲河叶のことだけど、一ヶ月前くらいまで極普通の優等生タイプの女のコだったらしいょ。
それが最近になって、急に暗くなったというか、妖しくて、怖くなったって…」
「急に…ですか?」
紫苑は、疑問点を問う。
「うん。あと、新たな行方不明者なんだけど…

昨日、忘れ物を取りに戻っていなくなった、2年の川崎 麗【かわさき れい】。

香【こう】の親友なんだ…」
「香って…柳の双子の妹の香ちゃんか?」
「…うん…」
柳には、二卵性双生児だがそっくりな妹がいる。
いつも正確な柳の情報に、今回は知り合いということもあり、一同は息を飲んだ。