もちろん、そんなことで心が折れる程、私は弱くはない。 さすがに、靴に絵の具を入れられた時は落ち込んだけど…… それでも私には理恵がいてくれる。 「古典的だね〜… まぁ、洗えば落ちるし! たまには上靴で帰るのもいいんじゃない〜?」 なんて言いながら、 いたずらな笑顔を見せる理恵に心が救われる。 「幸奈には私がついてるよ…」 この言葉に何度救われたことだろう。