一瞬、思考が停止した。

何が何だかわかんなかった。

あたしの唇と
ヨウくんの唇が重なった。

ありえない。
何であたしと??


「やめて!!」


ドンッ



あたしはヨウくんを
つき飛ばした。

ヒドイと思いながらも
止まらなかった。


「何で?何であたしと
キスすんのよ!!
あんたは来夢の何なの!?
意味わかんない!!」

ヨウくんは一瞬
傷ついた顔をして、

「意味わかんねーの
はこっちだよ」

それからしばらく
沈黙が続いた。

何だか
泣きたくなってきた。

「ごめん」

ヨウくんがつぶやいた。

「ごめん」

ヨウくんはもう一度
つぶやいた。