「いーちゃん好き」 わざと大きな声で 言ってやった。 ヨウくんに聞こえるように。 ヤキモチやいて欲しかった。 でも反応したのは ヨウくんじゃなくて 「音夢!!」 音夢だった。 あたしは音夢を 傷つけてしまった。 しかも、ヨウくんは あたしじゃなくて 音夢の名を呼んだ。 あたしはムダに 傷ついてしまった。 二人は走っていった。