「キャァッ!!」 ついに幽霊が飛び出した。 予想通り来夢は かわいく悲鳴をあげて いーちゃんにだきついた。 ………。 オイオイ。いーちゃんに だきついてんじゃねぇよ。 だけど、来夢は いーちゃんにだきついた まま離れなかった。 なんだか不安になってきた。 あたしは無意識のうちに ヨウくんのシャツを 握っていた。 「来夢…?いーちゃん?」 何でいつまでも だきあっているの?? 来夢の次の言葉に あたしとヨウくんは 息をのんだ。