「…教えない」

「何言ってんだよ。
教えろよー」

「教えてあげないよ。
いいじゃん別にさっ!
人のやっかい事
つっこむのはダメだよ!」

「ま、そりゃそうだな。
んじゃ行くか?あいつら
どこ行ったのか
わかんねーしよ。
探すのも面倒だし。
今日は二人で遊ぶか?」

「うん、久しぶりだね
このメンツ」

「よーし、そうと
決まれば行くぞ!
まずはお化け屋敷だ!」

「あ、待って。
まだパフェ来てない」

「何じゃそりゃ」

いーちゃんがため息を
ついた瞬間、きれいな
店員さんがパフェを
持ってきた。

「いただきまーす」


あたしはバカだった。
あたしは気付いて
いなかった。

最悪の歯車はこの時
まわり始めていたことを。