家に帰って必需品を舐めながら明日のシチュエーションを考えていた。



「んー…南門の前で待ってるとかー?」


でもなんかみんな通るし、若干恥ずかしい…


「じゃあ、げた箱に入れる?」


なんか汚い…(優太ごめん)


「どうしよ〜…」



ちゃんと直接渡したいんだよ。

他の女子と同じにしてほしくないってゆうか…。


わがままかな…?



「普通に一緒に帰ったりして渡せばいーんじゃない?」



「んー…でも照れるーっ!…あ、改季…」



ベッドに寝ころぶあたしを上から見下ろすこいつは、弟の改季(カイキ)。



「姉ちゃん、そんなんだからいつまでも告れねーんじゃん」


そう言い残してあたしの部屋を出ていった。



ちっくしょー…まだ高一のくせに。

改季め…

ちょっとクラスの女子から人気あるからって…