届かない、スキ

「実は俺、…中三の頃から海里のこと…」



あれ…なんかこの感じテレビで見たことあるかも…



「あたしのことが…?」

何だか分からないけど急に涙腺が緩まった。


「好き…なんだ。」



「…え……」


あたしの涙腺は限界に達し、一気に涙がこぼれ落ちた。



人通りが多いこの公園で、あたしと優太だけに注目が集まっていた。




「ちょ…まだ泣くなって…なんかこれじゃあ俺が泣かせたみたいじゃんっ」


慌てて制服のポケットから水色のハンカチを出してあたしの涙を拭う。



「ぁって…だって泣かせたの優太じゃんっ…ヒック…」



あたしのこの言葉に、さらにテンパる優太。