届かない、スキ

しばらく歩いて、近くの公園で話すことにした。



『あのさっ!…』



続いていた沈黙を二人同時にやぶった。



でも今回はチャンスを逃すわけにいかないから…


「あのねっ!今日、ほんとはあたしも優太に用あって、帰り誘おうとしてたんだよねー…」


「まじ?これまた珍しーな。で、用って?」


いつもと違う真剣な表情の優太に、余計緊張の空気が流れる。