届かない、スキ

「てゆか、海里から誘ってくれんのって初めてじゃね?」



「そ…そだっけ?」


「しかも屋上って入っていいんだっけか?ま、嬉しいけど」

サンドイッチを食べながら笑う優太。


今日は優奈がいないからいつもより静か。

優太、いつもよく喋る子がタイプって言ってるから

この静寂さに耐えられないかも…


「んー…あれー?おっかしいな〜忘れたかー?」
サンドイッチを完食した優太は鞄をガサガサあさっている。

「どしたの?」


「や、別に…つか海里さ、今日放課後空いてる?」


「うん。空いてる空いてるー」


「そっか!じゃ、教室に迎えに行くから、一緒帰るべ♪」


「へ…?や、あ…うん。」



い、今なんて?