[なっ私でも、笑う時くらいあ…るよ…]


そう言った未夜の顔には笑顔が消えていた


[悪い…何か俺、言っちゃいけない事言った見たいで]


[ううん。大丈夫だから気にしないで。って入学式の時に私、笑ったと思うんだけど…後、コンビニで会った時も…。]

[そう言えば笑ってたなぁ。でもあの笑顔は嘘っぽい笑顔だったから今のが、本当の笑顔なんじゃね~の?]

[そうかもね…]

未夜は切なそうに言ってきた

俺は、一人にした方が良いのだと思い―

[じゃっ俺帰るからな!ちゃんと鍵は閉めろよ!]


[プ…翔は私のお兄ちゃんかよ…]


また笑った!


[うっせー!じゃあな!泣き虫未夜ちゃん♪]


[なっ泣き虫じゃないから(-_-#)]


私が叫ぶ前に、翔は走って帰ってしまった


[逃げられたし…]