夜が明けて、朝のチェックアウト前に仮眠室から戻った。



事務所には小島さんが睡魔と戦いながら作業をしていた。


「…小島さん、昨日はすみませんでした」


「あ、小春ぅ!大丈夫なの!?」


小島さんは私のおでこに手を当てて熱を確認しているようで。


「大丈夫です。風邪とかじゃないので、気にしないで下さい!」


作り笑顔で小島さんに向けた。


「気分が悪いとかじゃないのね!?」


「…はい。個人的な問題なんです。」