恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~



列席者の宿泊リストをパソコンで確認するが

手が震えてスムーズに検索出来ない。



宿泊リストから名前を見つけ出し

部屋番号を確認しルームキーを手に取る。





「お待たせいたしました。

こちらルームキーでございます。」







ルームキーを手渡すと

「先生」の表情が緩んだ。








「ありがとう。」







笑うと目が細くなるのも変わってなかった。






私に微笑みかけてくれるだけで満足だった。