「はい そうです」

小陽が元気よく 言うと 彼女は 満月を じっくりと 見た

「あの…… 理事長?」
「あ ごめんなさい さ 妃宮さんは 教室に戻って もうすぐ 授業が 始まるわ」

「え!? あ 本当だっ では 失礼します」
小陽は 深く お辞儀をして 階段を下りていった

あいつ やっぱり 元気すぎる……
人間だからか いや…

「じゃ 篠夜くん

立てるかしら?」

理事長は満月に手を差し伸べた

しかし 彼は その手を無視し 自力で立ち上がる
「ふふ やっぱり お父様と そっくりね さ お入りなさい」