「小陽様 学園に着きましたよ」


「んぅ?学園?」
「早くしないと 満月様に 置いて行かれますよ!」

はっ!
「も もう 着いたんですか!?」
眠りに落ちていた 小陽は目を覚ました
「えぇ ほら 満月様はもう 行かれてしまいました」
運転手の守村は 困ったように 言う
「ご ごめんなさい! 行ってきますっ」
明るい声で 小陽は車を降り 満月の元に駆けて行った


「満月っ 待ってっ」
あたしが 声を掛けると 彼はめんどそうにだけど 振り返ってくれた
「遅い 昨日 何してたの」
「き 昨日は眠れなかっただけ だって 眠れないって………その」
「同居すること?」
なんで サラリと言うのよ!
恥ずかしいでしょ 普通…………

「ねぇ それより


理事長室…………どこ?」
「あ 忘れてた」

実は 昨日の衝撃の後には 第二弾がありまして
『って ことだから 満月 小陽ちゃんと仲良くね


まだ あった!』
『兄さん まだ何か あるの』
同居する以上に まだ何があるのっ?
『ふふ
実は 小陽ちゃんの通う 学園に


満月も

行くことになりました』
薙真はイェーイとか言って手をパチパチ拍手してる
『どうゆうことですかっ』
さすがに 満月も驚いていた
だよね……
同居してそのうえ学校も同じなんて
恋人同士かっ
いや そうじゃなく
『そうですよ!! 説明してくださいっ』


『いつか 説明するよ』

いつかっていつ!? 今してくださいっ

『兄さん 説明してください 』
『………………やだ』
え やだって 子供!?