「「うんしょっ!」」 やっと私達は机を運んだ。 「手が痛いよ~。」 「確かにっ!ヒリヒリする…。」 私は手の匂いを反射的にかんだ。 ハッキリ言って良い匂いはしない。 鉄の匂いがする…。 それでも私達は何回かこの仕事を続けて、 やっと仕事を終えた。 「香菜ぁ~教室戻ろ~!」 「う~ん!」 香菜は何だか倉庫の中で細かい作業をこなしていた。 「香菜っ!遅いっ!」 私は見に行こうとした瞬間。 ばさぁ! 「あ……。」 香菜は思いっきり石灰を被ってしまった。