王子様の、花嫁探し。




「かっちゃん、一軒家なんだ」

「うん!入ろ!」

「あ、でも...」

家の前まで来て、
ちょっとためらった。


「へへ。行こ」

「う、うん」





「ただいまー」

「お邪魔しまーす」


綺麗なお家だなぁ...。


「おかえりっ」

走ってきたのは、

茶髪で、身長高くて、
すっごく美人な女の人だった。



「僕のお姉ちゃんだよ」

「初めまして。琉緒といいます!
 珂鉈の彼女?」

琉緒(るお)さんはにっこり笑った。


か、彼女?



「彼女じゃないよー
 お友達!ね?」

「う、うん」


琉緒さんは笑った。



「あ、初めまして。
 矢口栖羽と申します」

軽く頭を下げる。


綺麗な人の前だと、
緊張するのはなぜ...。