「矢口さーん?」
めっちゃホストsmileで聞いてくる。
「ね、どうして僕のこと無視するの?」
...どうして、だって。
なんでやねんって言いたいんだろ?
...僕、だって。
俺様って言いたいんだろ?
...無視、だって。
シカトって言いたいんだろ?
分かってますよーだっ!!
みんなの前では猫かぶりやがって...。
♤♠ 弁当time ♠♤
チャイムが鳴り、
やっと自由になる。
あー。
授業だるかった...。
あ、かっちゃんの所行かなきゃ。
「かっちゃん!」
「栖羽ちゃーん!お弁当食べに行こう?」
「うん!」
弁当を持って、
かっちゃんについて行く。
屋上へ来て、
二人で腰を下ろす。
「栖羽ちゃんのお弁当可愛いし、
おいしそー.....」
かっちゃんは目を大きくして弁当箱を覗く。
「ありがとう」
「僕のお弁当一口食べる?」
そう言って、
自分の弁当箱を差し出してきた。



