ウエディングドレスのあたしと 制服の陸戸。 街を走っていて、 明らかに浮いていた。 通り過ぎる人達は必ずこっちを見て、 こそこそと話し出す。 「陸戸!どこ行くの!?」 「内緒っ!!」 後ろに振り返って、 嬉しそうに笑いながら返事をする陸戸。 「...馬鹿...」 そう小さくつぶやいて、 その後についていく。 この時、 思ったの。 陸戸となら、 あたし、 ――どこにでもいけるよ...。 って。