王子様の、花嫁探し。



あたし、
なんでこんなに素直になってんだよ...。



「俺と同じ匂いにしたげる」

「え?」

「だから、一緒に居るっちゅーこと。
 そうすれば、同じ匂いになる」




あたし、
今夜は眠れそうにないです。



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....朝だ。
起きなきゃアカンな...。


目を開ける。



「....。」

栖羽。
まだ寝とる。



「...かわええ」

ほっぺたを指でなぞる。



こんなに幸せな朝迎えたこと、ないな。



「栖羽」

まだすーすーと寝息を立ててる。



「栖羽、朝やで」

「...んっ....」

「早よう起きへんと、
 ちゅーすんで?」

「...んっ...?」

目がうっすら開いた。