王子様の、花嫁探し。





「...傷つけてごめん

 お前を守れなくてごめん


 自己中心でごめん
 
 お前の本当の気持ち、

 気づいてあげられなくてごめん!!」



大きな声は、

体育館中に響いた。





「いくら謝っても、

 許してもらえないと思う...。


 ...けど....」



めがねをはずして、

涙を拭いて、



あたしと視線を合わせる陸戸。






「栖羽が.....

 ...栖羽が....



 好きなんだ....」





あたしの目から、

涙が一筋溢れる。