王子様の、花嫁探し。






体育館中、

唖然していた。





陸戸はゆっくり、

こっちに来た。




「...え?」


どうして?

なんで?




今、劇の途中だよ?!






ステージに上がってくる陸戸。






真剣な表情で、

あたしの前に来て、


あたしのベールをめくった。






「...えっ」


「嫌だ」



陸戸は眉間にシワを寄せて、

そう言った。




「えっ?」


「嫌なんだ!!」