王子様の、花嫁探し。




「「いただきまーす」」

陸戸が作った料理を口に入れる。



ぬおっ。
うまい...。



「おいしい..」

「何いうてんねん?」

「え?」

「俺が作ったんやから、
 おいしいの当たり前や」

「...ふふ」

陸戸って、
ちょっと可愛いかも。



「...今のかわええ」

「え?」

「今の笑い、好き」

微笑みながらこっちを見つめる陸戸。



「...。」

どう反応すればぃぃのか分からない。



だって、
なんか変に緊張しっちゃって...。


あー!
アホだあたし...。


やっぱり変...だよ...。


こんなに意識しちゃって。