朝
昨日ぬれた制服が乾かなくて、
あたしは琉奈さんから
制服を貸してもらった。
琉奈さんも昔、
あたしが通ってる学校に通ってたみたい。
「ごめんね?ちょっと古いけど。
クリーニング、
今日で帰ってくると思うから、
ちょっと我慢してね?」
琉奈さんはちょっと笑った。
「いえっ!全然。
ごめんなさい、
なんだか、すっごく迷惑かけて」
あたしは頭を下げた。
「栖羽ちゃーん行くよー?」
かっちゃんはあたしの手を引っ張る。
「あ、うん」
「二人ともいってらっしゃい!
あたしも後で大学いかなきゃ」
琉奈さんは可愛い笑顔を見せた。