王子様の、花嫁探し。





「...え?」


かっちゃんはもともと大きい目を、
更に大きくさせた。



「...かっちゃん、

 寒いでしょ?


 こっち、来てよ」



自分で言いながら、
顔が熱くなっていく。




「栖羽ちゃん...」


「一緒に、寝よ?」



「...うん」



かっちゃんは布団から出て、
あたしが座ってる傍に来た。




「なんか、

 嬉しいな」


かっちゃんの顔、

真っ赤だ。





「布団の中に潜ろ?

 栖羽ちゃん奥の方ね」


かっちゃんはにこっと笑った。