王子様の、花嫁探し。






「...栖羽ちゃん...!!」


「うほっ!!」



かっちゃんが
いきなり抱きついてきたから、
変な声だしちゃった。




「か、かっちゃん?」


「よかった....」


「え?」



かっちゃんはあたしを離し、



「...もう、栖羽ちゃんと一緒に、

 行けないのかと思った...」



かっちゃんの目、

...うるうるしてる...。





「かっちゃん....


 ごめんね....」


あたしはかっちゃんの頭を撫でた。




「...栖羽ちゃん、

 ...大好き...」



小さな声で、

耳元で言ってきたかっちゃん。




ドキっとして、
顔が一瞬にして
赤くなったんだ。



....かっちゃん、

...あたしを好きになってくれて、



ありがとう....。