「.....」 「おはよう栖羽ちゃん」 目を開けると、 やっぱりかっちゃんが居た。 「....おはよう」 目を擦り、 起き上がる。 「はい」 かっちゃんは体温計を渡してきた。 「ありがとう」 体温計を脇の下に入れる。 「...もう、9時?」 デジタル時計を目にして びっくりした。 体温計を取り出す。 37,5だ。 少し下がったみたい。 「うん。もう9時だよ」 もう9時だ。 あたしはそう言って、 布団から出ようとした。