王子様の、花嫁探し。



学校の帰り。
いつものようにレイの家へ向かった。


ドアをノックしようとしたら、
男の人が聞こえる。
しかも、結構居る。


「あの女、どう?」

「んー、中学生にしては体、よくできてるよ」

...レイの声



「中学生かよ!?」

「まぁな!ちょっと小さい子がいいなって思って!」

「じゃぁやっぱ本気じゃないんだ!」

「当たり前ー!すぐ落ちてくれたし?」

笑い声が、
胸を突き刺す。


目から、
涙が溢れる。



レイ、
あたしのこと、
ただの遊びだと思ってたんだ...




ガチャッ


男の人達が出てきた。

レイはあたしを見て一瞬びっくりしたけど


「栖羽、居たの?」

少しも、
申し訳ないって気のない声。



「...居たよ...」

「何?これが例の子?えー超可愛いじゃん!」

金髪の人があたしの髪の毛を触る。




「...やめて..」


気持ち悪いよ...