王子様の、花嫁探し。




「てか、そんなの無理だし。
 なんで従わなければいけないの?」

「俺の女やから」

そう言って、
小さい唇に自分の唇を重ねる。


「んッ!!??」


かなりびっくりしとる。
マジかわええ。


反抗すんなや。
逆効果。


ベットに押し倒す。

「....口あけろ」

「..ッ、..にすんの...」

何涙目になってんだよ。



「キスすんだよ?」

頭をかしげる。



「...イヤ...ッ...」

「しらね」

「んッ!!」

てか俺かなりヤバイ。


こいつのせいや。
なんで俺のこと忘れとんねん。


「...やッ....て...」

やめへんよ。


「...ッハァ....」

乱れた呼吸を整える。


「...で...」

「何」

「...なんで...?」

こっちの方がなんでって聞きたい。
そんな目で見るな。