陸戸は黙り込む。 陸はあたしの手を引っ張って、 病院を出た。 「陸?」 玄関のところへ来て、 陸はあたしの手を離した。 「陸?どういうこと?」 陸は重たい口を開け、 「氷奈は、生まれつき、 心臓の病気を持ってるんだ」 遠くを眺めながら言う。 「えっ?」 心臓の病気?? 「ショックが大きいこととか、 衝撃的なことがあると 発作するんだよ」 陸は下にうつむいた。