王子様の、花嫁探し。






「そこで僕は、
 自分の大好きな場所、


 ヒマワリ畑に彼女を
 連れて行きました」



陸戸...。




「そこで、約束したんです。

 
 大人になって、
 僕が強くなったら、

 結婚をしてくれるって、
 あの子は言ってました」




....ヒマワリ畑で、

誓い合ったこと。





「僕はそんな約束を、
 一回も忘れることはなかった。

 小さい頃の僕は、
 まだ恋について何も分からなかったが、

 でも、彼女に恋していました」



胸が、ドキっとした。





「あれから、10年後。


 僕はやっと、

 彼女に出会うことが出来ました」


陸戸はあたしの方を見て、



「彼女の名前は、

 矢口、栖羽です」